2009年11月22日日曜日

次世代スーパーコンピュータ開発予算の維持を

従来の予算の使途で多くの無駄金をばらまいてきた自民党の悪政を是正するべく、多少の勇み足もある程度は止むを得ないのではないかと、連日の行政刷新会議の事業仕分けを、おおむね好感を持って見て来た国民も多いことだろう。但し理系出身の小生は、次世代スーパーコンピュータ開発予算267億円も削減するとの報道が流れた際には、さすがに大きな疑問を持たざるを得なかった。

というのも、現代では宇宙開発においても、新薬開発においても、さらには気象現象の予測にもコンピュータによるシミュレーション計算が欠かせない。国家間の競争力にも重大な意義をもつツールだからだ。軍事力を持たない我が国はこの意味でも、世界に遅れを取らないためにも必要不可欠な科学技術分野でのポテンシャルをキープしなければ、本当に世界から取り残されかねない。

幸い、今日の報道では、副総理兼国家戦略担当相がこの開発予算に関して「科学技術分野は政治的に見直すことになるだろう」と表明して、概算要求を維持させる考えを表明しているそうなので、さらに行方を注目したい。

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